テンバガー(10倍株)という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
株投資をするなら、一度は体験してみたい「テンバガー」。
その意味や特徴、見つけ方などをお伝えしていきます。
この記事で分かること。
✔テンバガー(10倍株)とは、「株価が10倍以上上昇した銘柄」のこと。
✔テンバガーには①時価総額、②株価、③人気テーマなどの条件・特徴がある。
✔テンバガーは、売り時が難しい。
確実には狙えないが、夢のあるテンバガー。
もしもに備え、その特徴や条件、候補の見つけ方を見ていきましょう。
テンバガー(10倍株)とは?その意味と由来を確認。
テンバガーとはそもそもどんな意味なのでしょうか。
その由来はなんと「野球用語」にあります。
テンバガーは、ウォール街の業界用語(スラング)に由来するもので、10倍株(大化け株)のことをいいます。これは、元々は野球用語で、1試合で10塁打と驚異的な数字をあげることを意味し、それが転じて、株式用語では、株価が10倍になるくらい爆発的に上昇する銘柄(または上昇しそうな銘柄)のことを意味します。
出典:https://www.ifinance.ne.jp/glossary/stock/sto247.html
つまり、テンバガーとは、
株価が10倍以上上昇した銘柄
のことをいうのです。
夢がありますね。
テンバガーの候補銘柄にある特徴は?
ではテンバガーとなる銘柄にはどのような特徴があるのでしょうか。
過去の銘柄をそのチャートから、特徴や条件を見ていきましょう。
過去、どんな銘柄がテンバガーになったのか。
ここで、2017年にテンバガーとなった代表的な銘柄をご紹介しましょう。
【3053】ペッパーフードサービス
2017年を代表する銘柄の1つといってもいいのではないでしょうか。
ペッパーフードサービスは、ステーキやハンバーグを提供する「ペッパーランチ」を展開していた外食チェーンです。
2013年末に「立ち食いステーキ」という新しい形を「いきなり!ステーキ」として出店しました。
これが大当たりで急拡大。
2017年に業績も上昇し、一気に人気が出ました。
2017年の最安値は2月につけた583円です。(株式分割している点に注意)
一方、最高値は10月につけた8230円です!
その割合たるや・・・
なんと14.1倍!
2018年8月2日現在、株価は3830円となっています。
【3825】リミックスポイント
続いて2017年を代表する銘柄がリミックスポイントです。
もともとは中古車売買を営んでいましたが、2016年に仮想通貨事業に進出しました。
2017年は仮想通貨元年と言われるほど、仮想通貨が過熱しました。
ビットポイントジャパンという仮想通貨取引所を開設し、それがテーマ化して一気に株価が上昇しました。
2017年の最安値は1月の144円でした。
それが6月には1820円まで上昇しています。
上昇割合は実に・・・
12.63倍
です!
これは私も驚いた記憶があります。
簡単ではありますが、この2つが2017年のテンバガー銘柄でした。
テンバガーのチャートはどんな形?
ではこれらのチャートを見てみましょう。
まずは
【3053】ペッパーフードサービス
からです。
見事な右肩上がりですね。
続いて、
【3825】リミックスポイント
を見てみましょう。
もはや右肩上がりというよりも、噴火です。
一回人気になると買いが買いを呼び、ファンダメンタルズなどに関係なくバブルのように騰がることが分かりますね。
このように、1年の間にテンバガーとなる銘柄のチャートは急激な上昇をすることがわかりました。
テンバガー銘柄の特徴や共通点、条件とは?
では、これらの特徴や共通点とは何なのでしょうか。
①その後に急落する
チャートを見ていただければ分かりますが、最高値を付けた後、一度下落が始まるとキツい下げになることが多いようです。
騰がり続ける株はありませんから、どこかで急騰の反動がくることは仕方ありません。
ですが、加熱した銘柄の下げは驚くほど速いもの。
テンバガー達成済の銘柄を買うときは
✔損切ポイントをしっかり決める
✔逆指値を入れておく
など、注意する必要がありますね。
②スタートの時価総額が低い
一般に、時価総額が300億円以下である銘柄がテンバガーになることが多いようですね。
1兆円企業がそこからさらに飛躍するのと、小さな企業の人気に火が付くのでは、後者の方がハードルが低いことと同じですね。
③低位株である
また、テンバガーとなった銘柄は低位株であることが多いようです。
低位株とは低位株とは、一般に株価が500円を下回る銘柄の株式
低位株は、気軽に買いやすいため人気を呼びやすいという特徴があります。
やはり一気に買い手が集まる要素が重要なのですね。
④事業内容等がテーマ化している
ここまで一気に買いが膨らむには「勢い」が重要です。
そこで大切な役割を果たすのが
テーマ性があるか
というポイントです。
仮想通貨関連などが良い例ですね。
市場のテーマとして人気があるからこそ、割高になっても安心して買う投資家がいるのでしょう。
テンバガー候補を予想?見つけ方はスクリーニングで!
テンバガーは夢がありますが、高値になってから買うのは心理的に難しいもの。
そこで
いかに初動からエントリーできるか
が重要になります。
そのためには、なるべく早くテンバガー候補を予想しなければなりません。
そのため、スクリーニングをかけてチェックすることが大切です。
①時価総額
②株価
③テーマ性
などでスクリーニングをかけ、テンバガー候補を絞り込んでいきましょう。
分析通りに株価が上昇すると嬉しいもの。
日頃からしっかりと企業の状態をチェックしましょう。
テンバガー銘柄の恩恵を受けるために一番難しいのは・・・売り時!
とはいえ、実際に買った株を10倍以上になるまで保有しておくのも大変なもの。
テンバガーになる銘柄はそう多くはありません。
しかも上のチャートで見たように、短期間で一気に上昇した銘柄は、急落のリスクを有しています。
そのため、押し目になると一気に利益確定が進むようです。
✔急落のリスクを抱えたまま、より高い上昇を狙うか。
✔確実な利益を得るために、こまめに利益確定していくか。
しっかりと考える必要があるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
テンバガーの意味と特徴、そのスクリーン方法などを見てきました。
確かな選定眼があれば、テンバガーの初動をおさえる可能性も高まるでしょう。
さまざまなケースをこなして相場観をつかみ、目指せテンバガー!!!