なぜ今投資なのか?
昨今新聞やテレビでさかんに「投資」が話題になっています。
東京証券取引所など全国の4証取が26日発表した平成29年度の株式分布状況調査によると、個人株主の数が延べ5129万人となり、初めて5000万人の大台に乗せた。
※SankeiBiz 2018.6.26 19:42
個人株主、または個人投資家とは、その名の通り個人で投資を行う主体です。
逆に生命保険会社や銀行など、「大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家」のことを機関投資家といいます。
「今から投資を始めようかな・・・」、そう考えていらっしゃる個人はこの個人投資家となるでしょう。
なぜこの個人投資家が増加してきたのでしょうか。
将来はもう安全じゃない!?勤めていれば安心な時代は去った?
個人投資家が増えてきた背景を一言でいえば・・・
将来を安心して迎えるためには、もっとお金が必要になった!
ということです。
その具体的な内容を見ていきましょう。
少子高齢化によって、年金収入が不安になった。
これはもうずいぶんと昔から言われていることですね。
総務省のデータによれば、日本の生産年齢人口は1995年をピークに減少に転じています。
総人口もすでに減少を開始しており、2015年の人口は1億2,520万人、生産年齢人口は7,592万人となっています。
さらに、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口(出生中位・死亡中位推計)によると、総人口は2048年に1億人を割り、2060年には8,674万人にまで減少すると考えられているのです。
人口が先細りしてしまうということは、高齢者を支える労働人口が減るということ。
若い人から支えてもらえない分、
お金に働いてもらう
しかないのです。
インフレ?デフレ?1種類の資産だけでは、価値が変動するリスクがある!
次に大切なのが、1種類の資産だけでは価値が変動するリスクがあるということです。
レンテンマルク
をご存知ですか?
「マルク」とはそもそもドイツの貨幣です。
1914年7月において、1ドルは4.2マルクと交換されていました。
しかし、第1次世界大戦で敗戦したドイツは賠償金の支払いなどでお金がなくなり、強烈なインフレに見舞われます。
インフレとは「お金の価値が下がり、同じ物の値段が暴騰すること」です。
マルクの価値が下がり、同じ物を買うにも多くの額を払わねばならなくなってきたのですね。
ここからマルクの価値は、驚異的な下落(=インフレ)をすることになります。
1923年1月に1ドル=7525マルクとなり、9年前の1791倍になってしまいます。
いうなれば、
9年前10円で買っていたうまい棒が、1万7910円になるということです。
高すぎ!!
もちろんこれだけでは終わりませんよ。
同年7月には1ドル=16万マルク、
8月には1ドル=462万455マルク、
9月に9,886万マルク、
10月に252億6,028万マルク、
11月には4兆2,000億マルクとなります。
・・・・兆!!
うまい棒一本が、10兆円です。
大切なことなのでもう一度言います。
10兆円です。
このとき貯金を銀行に預けていたとしましょう。
それはもう大金持ちの人でなんと貯金額は10兆円もありました。
ですが、寝て起きたらうまい棒1本しか買えません。
1本買うのにこんな始末です。
そんな異常事態に発行されたのがレンテンマルクです。1レンテンマルク=1兆マルクとされていました。
山のように札束を積み上げないとうまい棒も買えない事態を解決すべく、より高額の紙幣を発行したということです。
これは歴史的大事件ですし、かなり大げさに書きました。ですが、一夜にして価値が変わってしまうということはこれからもあり得る話です。
そのためリスクを回避するには・・・
さまざまな形で資産を形成する必要がある
と言えるでしょう。
先程の例でいえば、10兆円のお金持ちが資産の半分をドルでアメリカに貯金していたとしましょう。
その場合、5兆円についてはほぼ同じ価値で使うことができます。
これだけあれば、うまい棒も食べ放題、もとい、アメリカに移住することすら容易でしょう。
日本円は日本国の安全や信用が基礎になっています。
その前提が崩れてもしっかりと生きていけるように、外国株や不動産、債権、場合によっては仮想通貨なども資産として持っておくことが重要になってくるのです。
でも投資って怖いんじゃ・・・?
とはいえ、「投資」という言葉には怖いイメージもありますよね。
確かに投資はやり方を間違えると破滅してしまう可能性もある恐ろしい面もあります。
ですが、
投資方法をコントロールする。
無茶をしない。
だけで破滅を容易に回避することができます。
車の運転も、曲がり角でアクセル全開にすれば事故になりますよね。
ブレーキ操作をしっかり行うから、事故を回避できるのです。
投資で一番怖いのは
熱中して、コーナーでアクセルを思いっきり踏んでしまうこと
です。
そうならないための方法さえ学べば、
目的地まで早く着けますし(早期の資産形成)
多くの荷物も運ぶことができます(多額の資産形成)
大切なのは「個人投資家」として安全に資産形成する方法。
そこで、このサイトでは、「個人投資家」として安全に資産形成する方法をお伝えしていきたいと思います。
投資場所であるマーケットでは「機関投資家」や「ファンド」など、百戦錬磨のプレーヤーが手ぐすねを引いて待っています。
〇分で〇〇円稼ぐ!
〇〇円で一人勝ち!
などの派手な広告に惑わされて、欲望全開でマーケットに参入すれば、その欲望を逆に突かれて資産をすべて失うこともあり得ます。
そこで
基本に忠実に
壊滅的打撃は回避しながら
着実に資産形成をしていく
個人投資家だけができる方法をみていきたいと思います。
この激しい人生、世の中でしっかりと生きていくための知恵を一緒に実践していきましょう!